2020/01/22 10:48

100%天草産!風味と香りを最大限に味わう
最高品質のオリーブオイルを届けたい!
ごあいさつ

やまねこオリーブ」園主の中元拓郎と申します。一日中オリーブの栽培に明け暮れる39歳、2児の父です。

6年前、生まれ故郷の熊本県天草市にUターンし、ゼロからオリーブ栽培をはじめました。
いくつもの失敗を重ねてきましたがようやく今年、オリーブオイルの商品化をすることができました。ずっと支えてくれた人たちや全国の天草を愛する人々、オリーブが大好きな人たちに、最高品質の天草産オリーブオイルをお届けいたします。

オリーブ栽培を始めたきっかけやこれまでの取り組みをお話しいたします。



やまねこオリーブについて


やまねこオリーブの園主の私は、前職は熊本市で左官職人として働いていました。北陸出身の妻と結婚して2児の父となりました。妻と「子育てするなら天草で!」と思い、家族4人で協力しながらオリーブを育てています。
やまねこオリーブと言うネーミングもみんなで決め、家族みんなで作り上げてきたオリーブ農園です。


オリーブ栽培のきかっけ

私がオリーブに興味をもったのは、10年前。天草市ではその頃から、オリーブ栽培が始まっていました。ところが当時はまだ目立った成功事例がなく、「天草へ帰ってオリーブ栽培に挑戦したい」と家族や周囲の人たちに話しても、賛成してくれる人はいませんでした。

「オリーブはお金にならない」「上手くいくはずがない」「せっかく熊本市で左官という手に職を持っているのだから、帰ってくるな」。話したほとんどの人に止められ、決意することができませんでした。




私が幼かった頃、わが家はミカン農家でした。裏山にはミカン畑が広がり、収穫のときは家族や親戚が集まって総出で作業をします。

休憩になるとお菓子やジュースがたくさん出てきて、子どもだった私は、それがとても楽しかったことを覚えています。しかし、私が成人する頃には耕作放棄地が増え、ミカン畑は少なくなりました。子ども時代の遊び場でもあったミカン山の風景は、いつの間にか消えていたのです。


子どもたちに残せる作物をつくりたい

私も2児の親となり、子どもたちが無邪気に遊ぶ様子を見るたびに、ミカン山で家族と過ごした時間を思い出すようになりました。またあの頃のように家族みんなで収穫を楽しみ、次の世代に残していける作物をつくってみたい。そう考えるようになった矢先、下浦町の農家さんから相談をもらいました。「高齢が理由で世話ができなくなったオリーブ畑がある」。


子どもの頃、ミカンの手伝いをしていたとはいえ、きちんとした農業経験はなかった私にオリーブの栽培ができるだろうか。そんな迷いもありましたが、「このままでは自分も天草も何も変わらない。今やらないと一生後悔する!」と、挑戦を決意。2014年2月から、下浦町の畑を引き継がせてもらうことになりました。しばらく熊本と下浦を往復する生活を経て、天草へUターンすることを決め、本格的にオリーブ栽培をはじめました。


一歩踏み出すまでと、歩みはじめてから

いざ天草に帰ろうと決めてから、実際に一歩を踏み出すことにすごく勇気が必要でした。
これから始めることは、それまでやってきた仕事と全く違う分野だったからです。
いろんな問題点、悩み、不安は考え始めるときりがないくらいで答えは見つかりませんでした。
でもこのまま後悔したくない、と思い一歩踏み出してみると、踏み出す前の不安、悩み、問題点はさほどたいしたことではありませんでした。一歩踏み出して初めて本当の問題点、課題に気づかされました。

その問題点、課題に気づかせてくれたのは、自分を応援してくれる人たちでした。
そしてまたその問題点、課題を解決に導いてくれたのも応援してくれる人たちでした。
応援してくれる人たちがいたから歩き続けることができ、2015年12月には五和町の城河原に土地を借り、チェーンソーと草刈り機、ユンボを使って雑木林を開拓し、念願だった自分の畑をスタート出来ました。


オリーブが実をつけるのは一年に一度

オリーブは、植えつけから数年経たないと実をつけないので、栽培を始めてすぐにお金になるわけではありません。自分の畑とは別に、私は運よくオリーブ関係の仕事に就くことができ、自分の畑以外でもオリーブを栽培しながら知識や経験をつけることができました。

夫婦それぞれに仕事を持ちながら、自分の畑を管理するには、思うようにならないこともたくさんあります。でもその分、たくさんの経験ができ、出会いがあり、天草で熱意を持ってオリーブ栽培をしている農家仲間と試行錯誤、刺激しあいながら進んできました。


自分の畑も少しずつ増え、現在は下浦、五和町の城河原と御領、そして佐伊津町と全部で4ヶ所の畑があります。畑の環境・条件は様々です。
2014年から引き継いだ下浦は海が見える段々畑。木は植樹から数年が経っていましたが、それまで十分な世話ができていなかったのか、なかなか実をつけてくれませんでした。知識も経験もない状態から手探りで世話をし、たくさんの学びをくれた畑です。

2015年から借りた城河原は当初、草や木が生い茂る雑木林でした。土地の開拓からひとりで始めました。その後、佐伊津町、御領の畑と規模を拡大し、現在は全部で20品種以上、約700本のオリーブを育てています。
実の付き方、成長スピードもそれぞれで苦労も耐えませんでしたがようやく今年度(2019年)、すべての畑のオリーブがたくさんの実をつけてくれました


やまねこオリーブのオリーブは減農薬栽培です


やまねこオリーブでは、必要な農薬は最低限使用します。ですが、かなり少ない量です。人間も病気にかかれば治療のために薬が必要なことがあります。また、大きな病気を避けるために予防接種をします。オリーブの木もそれと同じです。時間をかけて大切に育ててきたオリーブの木を守るため、こまめに様子を観察しながら、薬を使うタイミングを見極めています。


やまねこオリーブのこだわり「より鮮度のいいオリーブオイルを」」


オリーブオイルは世界でも数少ない、“果肉から得られる食用オイル”です。そのため熱処理、精製工程が必要ありません。

魚も釣りたてが臭みもなく美味しいですよね。
野菜も取り立てが新鮮で美味しいですよね。

それと同じように、オリーブ果実も採れたてをどれだけ早く搾れるかによって、酸度の低い美味しいオイルになるか、酸化して風味が劣ったオイルになるかが決まります。
オイルの搾油機を動かすためには、一定量の実を集めなければなりません。

短時間で効率よく収穫できる樹の形に育てること。子どもでもたくさんの収穫ができる樹形をつくること。こうした工夫が、オイルの品質に直結します。


やまねこオリーブの木は、若いころからあまり背が高くなく、横に広がる樹形になるように計算して剪定しています。このため収穫時にはほとんど脚立を使うことなく、安全に短時間で効率よく収穫することができます。

オリーブを収穫してから搾油機でオイルを搾るまでの時間を短くすることで、酸度の低いフレッシュなオリーブオイルができるのです。


本当に納得ができるオリーブオイルを!

実は昨年、収穫したオリーブで初めてのオリーブオイルを搾りました。5年目でようやく搾ることのできたオリーブオイル。私も妻にとっても待望のオイルになるはずでした。

でも、できたオイルは正直、私が納得のいくクオリティではありませんでした。「おいしいよ」「悪くない」という評価をくれる人もいましたが、初めて世に出すオリーブオイルだからこそ、本当に納得ができるいいものを出したいという思いがあり、販売はせず自己消費のみとしました。


搾油技術、製品化までのオイル管理方法も勉強させてもらい、昨年の課題はしっかり克服できました。

そうして迎えた今年度。オリーブ畑には、昨年にもましていい実がたくさん実っています。ようやく、美味しいオリーブオイルをたくさんの人にお届けできます!



毎日とりたい、すこやかオリーブ。オイルだけでなくオリーブ茶も!

オレイン酸やポリフェノールを多く含むオリーブオイルが、体にいいことは有名ですが、実はオリーブの葉っぱにはより多くの栄養価があることがわかっています。
我が家でも、「毎日飲むお茶は安心できるものを」と思い、自宅でオリーブの葉を乾燥させてお茶を作っていました。オリーブの葉には独特な苦みがあり、また品種や乾燥させ方によっても風味が違ってくるため、品種別に乾燥時間や温度などを変えて何度も試作を重ね、一番飲みやすい形を模索しました。そしてようやくたどり着いたのが「ごくごく飲むオリーブ茶」です。



わが家の子どもたちも、「ごくごく飲むオリーブ茶」が大好きです。せっかくいいものだから、たくさんの人に飲んでもらいたいと思い、販売用も用意することにしました。コンセプトはとにかくおいしく飲めて、たくさん作れること。やかんに水とオリーブ茶一包を入れ、火にかけて沸騰したら3~5分沸かし、そのまま冷ませば、一包で2〜3リットルの冷たいオリーブ茶ができます。

お湯に茶葉をつけっぱなしにしても苦みが出にくいのが、「やまねこオリーブ」のオリーブ茶の特長です。お子さんから高齢の方まで、麦茶のようにごくごく飲める、そんなお茶が完成しました。


ロゴマークは息子(当時小3)の作品です

限られた時間でモノづくりをすることはなかなか大変ですが、家族みんなで協力しながら準備を進めています。小学生の息子と娘も、小さなころから一緒に畑に行き、オリーブと共に育ちました。今では商品準備にも協力してくれる、頼れる存在です。


「やまねこオリーブ」という屋号やロゴマークは、子どもたちが覚えやすく気に入ったことがきっかけで決定しました。ロゴマークはの原画は、当時小3の息子が描いてくれたものです。

綺麗な海と山に囲まれた天草でのびのび育つ子どもたちの成長が、今後も楽しみです。



今後の目標

次なる目標は、天草での栽培技術を確立して収量を上げ、自家の加工場、搾油場をつくることです。収益を上げ、将来天草でオリーブがやりたいと思う人の入り口を広げ受け皿となり、オリーブ栽培六次産業化までの研修先農園としてオリーブ産業を広めていきたいと考えています。